土地情報センターは、昭和61年（1986年）4月に創立され、以来30年以上にわたって土地に関する各種情報の収集・分析並びに提供を行って参りました。
　具体的には、地価公示及び都道府県地価調査に関する地価データについて、センター創立以来継続的に提供を行っています。その間、時代の要請に応えて、時系列データや検索システムを収録したＣＤの提供や、地点の正確な位置情報を整備しＧＩＳデータとしての配信も行ってきています。
　また、平成23年度から都市計画・用途地域ＧＩＳデータの提供を開始しました。平成30年度に全国のデータ整備を完了させましたが、その後も毎年時点更新を図るとともに、常にデータ品質の向上に努めながら提供を行っています。
　さらに、国及び地方公共団体の土地取引等に関する調査業務の受注及び着実な実施、調査業務支援システムの提供等を通じて、土地政策の円滑な推進にも寄与して参りました。
　近年、土地・不動産をめぐる課題として、人口減少や災害危険性等を踏まえた適正な土地利用の推進、不動産市場の一層の透明化やデジタル技術の活用等を通じた不動産市場の活性化などが指摘されています。そのような背景の下、土地に関する情報の重要性はますます高まっていると認識しています。
　今後とも、土地に関する情報を利用しようとする皆様のニーズを捉えながら、自らの役割と責任を認識し、また情報セキュリティに万全を期して、業務を適切かつ着実に遂行して参る所存です。
　皆様には、今後とも当センターの業務について、ご理解をいただき、格別のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

一般財団法人	土地情報センター
理事長	北　本　政　行